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イヤフォンとして使える小型脳波デバイス。心理状態可視化

「b-tone」の想定活用シーン
(C)Toppan Printing Co., Ltd.

凸版印刷は、SOSO H&Cと共同でイヤフォン型の脳波デバイス「b-tone(ビートーン)」を開発。イヤフォンとして音楽の再生や、e-learning、テレビ会議などに利用しながら日常使いで集中・リラックス等の心理状態を可視化できるという。

近年、企業における従業員の生産性向上に関する取り組みや、教育領域においても、学ぶ手法・環境の多様化に伴い、生徒の学習をより効率化する手法の開発が求められている。コロナ禍において、働く・学ぶ場や時間の多様性が増し、パフォーマンスの維持・管理がより困難となり、これらの課題解決の必要性が高まってるという。

凸版印刷では、これらの課題に対し、映像や香りなどの環境ソリューションと心拍や脳波などのセンシングによる効果測定を連携し、人の生産性や学習効率の向上に寄与するパフォーマンス向上ソリューションを提供。今回、使用するシーンを選ばずに使用者の集中やリラックス状態を可視化する「b-tone」をSOSO H&Cと開発。

「b-tone」のイメージ
(C)Toppan Printing Co., Ltd.

従来の脳波デバイスは、ヘルメット型やヘッドバンド型のような装着負荷の高いものが多い中で、b-toneは超軽量・小型の形状を実現し、長時間の装着と計測が可能としている。また、脳波だけでなく心拍・加速度の計測機能を備え、活動量や姿勢等の情報も取得できるという。

今後、国内での販売のほか、b-toneを活用したソリューションの開発を行なっていくという。また、開発段階のb-toneを「b8ta Tokyo - Yurakucho」に3月31日までの期間限定で参考出展。実機を装着し、心理状態を可視化するデモ体験を行なうとしている。